自動車バイザー用の加飾モールです。
プラスチックのバイザーに高級感を付加したいということでのお引き合いでした。
射出成型したバイザーの一部にメッキ加工を行うとコスト上昇してしまうため、押出品を貼り付けてコストダウンを図りたいとのことでした。
また、バイザーの湾曲に追従できる材質で端部には切り欠き加工、貼り付け面には両面テープの貼り付けを希望されていました。
一般的なフィルムはPMMAがベースとなるため剛性があり追従しにくい傾向があるため、バイザーの湾曲に追従して貼り付けられるように、フッ素系のフィルムを選定しました。
また、材料は自動車外装部品で採用実績がある材料を選定しました。他の製品に使用されているものを使うことにより小ロットでの対応も可能になりました。
バイザーに取り付ける意匠部品だったため、金型の設計時から外観性を意識して設計を行いました。試作時にフィルムの貼り付け位置を繰り返し調整することで密着性のアップと外観性の向上に成功しました。
また、樹脂の収縮を考慮して成形後のアニール処理を行いプラスチックの材料の残留応力を取り除きました。
フィルム貼り成形は材質や硬度、形状によって金型設計を調整します。
微調整を行うことにより、フィルムと樹脂の密着性が変わり外観性にも違いが出てきます。
押出品のフィルムの貼り付けやSUSのフォーミング製品の樹脂化、長尺物のメッキ製品の切り替え等でお困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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