工具棚の引き出し部分の加飾モールです。
工具棚ということで傷つきやすい場所の部品のため、傷が目立ちにくいフィルムを希望されていました。また、使用頻度も高いため外れにくい形状にする必要がありました。
フィルムについては、ヘアライン調のフィルムを提案しました。ヘアラインは細かい線が入っており艶消しされたシルバー色になります。
また、形状は嵌合部品に嵌るように返し(突起)を付けることにより外れにくい形状を提案しました。
現在、国内の汎用フィルムではヘアライン調が無いため海外から調達を行いました。
意匠面の全面にフィルムを貼り付ける必要があったため、試行錯誤の結果、成形型では平板状にして、冷却金型で製品形状を作る形にしました。
偏肉、巻き込み部分のフィルムの貼り付けは難易度が高いですが、金型を細かく調整することにより安定的に生産が可能になりました。
フィルム貼り成形は材質や硬度、形状によって金型設計を調整します。
微調整を行うことにより、フィルムと樹脂の密着性が変わり外観性にも違いが出てきます。
押出品のフィルムの貼り付けや商品の外観性向上等でお困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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